



『パリ・ルーブル美術館には、時間がいくらあっても足りないくらい・・・ 何度でも行きたいくらいです』と、ご自身は特に彫刻に興味があるという柚希さん。2010年1月~3月には、宝塚歌劇星組公演『ハプスブルクの宝剣』で主役を演じます。本展開催にあたり、柚希さんがインタビューに答えてくださいました。
壮絶。多くの映画、舞台化されるほど、一人ひとりにドラマ、物語があると思います。来春『ハプスブルクの宝剣』でユダヤ人ゆえに認めてもらえない、エドゥアルトという役を演じるのですが、彼以外はほとんどがハプスブルク家の人々です。彼の屈折した感情を、現実からかけ離れた、壮絶なハプスブルク家の人々との人間関係の中で膨らませながら、ドラマティックに演じたいと思っています。
ハプスブルク家が統治した時代は国々が争う時代でした。そんな我慢して生きなければならない時代だからこそドラマがあり、人を魅了するのかもしれません。ハプスブルクの舞台もドラマティックだから、演じやすいのではないかと思います。
客観的にみるなら興味深いのですが、現実だったら・・・あまり関わりたくないです(笑)。

18世紀前半、ユダヤ社会を捨て、自らの生きる場所を探し求めた野心あふれる青年・エドゥアルト。彼の波乱に満ちた生涯を描いた同名小説から着想を得た新作ミュージカル。
マリア・テレジアとの愛憎、主君フランツ1世との友情を通して、戦乱の世を駆け抜けていく姿をダイナミックに描きます。
娘のマリー・アントワネットに「着飾ることが女性の美しさではない。女性は内面の美しさが大事なのだ」と説いていたと聞いています。ご自身も質素で、着飾っていないように思います。(相手役の)夢咲ねねは内面の美しさを意識、追求して役づくりするのではないでしょうか。
オーストリアの女帝として、しっかりと国々を統治しながらも、美しくもあり、多くの子供を持つ母でもあったマリア・テレジアは、母として、女性としての大きな魅力があった方だと思います。
一言でいうと、「孤独」。一生涯、孤独を感じながら生きた彼女の生き方には、いろいろと考えさせられます。

《11歳の女帝マリア・テレジア》:
白い肌に女性らしいライン・・・どの男性も魅せられたのでしょうね。真珠がお好きだったと聞いたことがありましたが、この肖像画でも描かれていますね。そしてこの肖像画のマリア・テレジアは、ベビーフェイスですね。
《オーストリア皇妃エリザベート》:
やはり美しいですね。そして耐えて生きる強さと孤独を感じます。
《白衣の王女マルガリータ・テレサ》:
幼い顔に女性らしさがみえます。王女としての覚悟のようなものでしょうか。

本は想像が広がるものですが、美術と対峙するとその時代背景や人々の息づかいなどを感じ、そこからまたドラマが目の前で広がっていくように思います。
エリザベートやフランツ・ヨーゼフ1世など、実際に、ハプスブルク家の人々の肖像画を観るのが初めてなので、本当に楽しみにしています。解説文や音声ガイドを聞いて、もう一度勉強してみたいと思っています。ぜひ行きたいと思っています。


1999年4月『ノバ・ボサ・ノバ』で初舞台。同年10月、星組に配属。舞台映えする容姿の大型新人として期待され、2001年『ベルサイユのばら2001』東京新人公演でアンドレ役に抜擢。
2003年『王家に捧ぐ歌』で新人公演初主演を果たし、その後も新人公演に連続主演。
2006年『ベルサイユのばら』ではアンドレ役など主要な役柄を役替わりで熱演。同年バウ・ワークショップ『Young Bloods!!』ではチェリンカ役で圧倒的なダンスを見せる。
2007年バウホール公演『Hallelujah GO!GO!』ではダンスに青春を賭ける主人公デニスに扮し、好評を得た。同年『シークレット・ハンター』では情報屋セルジオ役を明るく豪快に好演。同年、日生劇場公演『Kean』のプリンス・オブ・ウェールズ役では気品ある演技で新境地を拓いた。同年『エル・アルコン ―鷹―』では復讐のために海賊になるレッドの変貌ぶりを鮮やかに表現。
2008年シアター・ドラマシティ公演『赤と黒』ではフーケとコラゾフ侯爵の二役を巧みに演じ分けた。同年『THE SCARLET PIMPERNEL』では主人公の敵役、フランス革命全権大使ショーヴランを色濃く熱演し、舞台を盛り上げた。同年バウホール公演『ブエノスアイレスの風』では元反政府ゲリラのニコラス役で陰りのある主人公を好演した。
2009年4月 星組トップスター就任。